学校日記

救急法講習会の実施~「命のバトン」をつなぐ一人となるために~

公開日
2025/06/10
更新日
2025/06/10

日記

 本日午後より、1年生を対象とした「救急法講習会」を実施しました。

 講師として若狭消防署名田庄分署員(救急救命士)の方々にお世話になり、実技指導いただきました。

 初めに「心肺蘇生法」の講習。

 意識がなく、呼吸停止している人を想定し、心臓マッサージ(胸骨圧迫)を行います。最初は模擬心臓のスポンジを使っての個人練習。「両手の置き方」「両肘を伸ばしてのゴリラポーズ」「1分間に100~120回のテンポ」の三つの基本を確認し、各自スタート。スポンジを押すと音が鳴りますが、その音が全員揃うようリズムよく心臓マッサージを行います。2分間ほど続けましたが、途中でリタイヤする生徒も…。人の命を救うためには、相当な体力が必要です。

 慣れてきたところで、次は4体の訓練用マネキンを使って胸骨圧迫に挑戦するグループ活動へ。マネキンの胸が5㎝程度凹むくらい思い切って押し込まなければいけません。両膝を肩幅大に開き、両肘と背筋をピンと伸ばした姿勢(ゴリラポーズ)がとれている人は、力強い胸骨圧迫ができています。リズムに乗ってくるとどうしてもテンポが速くなりがちなので、そこは注意が必要です。ちなみに要請を受けた救急車が現場に到着するまで平均約8分…一人でも多くの仲間と協力し、救急車到着まで胸骨圧迫を続けなければいけません。

 続いて「AED操作方法」の講習。

 小学校時代にも体験しているだけあって、扱い方には慣れている1年生。今回はレベルを上げて、胸骨圧迫を続ける中でAEDを同時に取り扱う練習に臨みました。心臓を挟むように2枚のパッドを右肩と左脇下に貼り付ける作業も何とかこなし、後はAEDの指示をよく聞いて最後はボタンを押して電気ショックを与えます。1年生の協調性の高さは、このグループ活動においても随所でうかがえました。

 今回の講習では、実際に触れて、使って、体験することによって、「自分にもできる」という自信を少しは持つことができたのではないでしょうか。本校は3台のAEDを所有し、それぞれ校長室前廊下・体育館玄関・プールに設置してあります。万が一の時にも、冷静に落ち着いて救命処置にあたることができる力を教員・生徒ともに身につけていきたいと思います。