学校日記

1年:朝の読み聞かせ~「ぼくはレモネードやさん」~

公開日
2026/02/12
更新日
2026/02/12

日記

 本日は1年生教室にて「朝の読み聞かせタイム」を実施。

 ボランティアさんが読んでくださった絵本の題名は「ぼくはレモネードやさん」。小児がんをテーマに書かれた本でした。

 3歳で小児がん(脳腫瘍)を発症した「ぼく」(=作者:現在19歳)が、闘病中の経験や友だちとの思い出を綴った実話にもとづく内容です。治療の痛みや副作用による自分自身の変化と向き合いながらも、同じ病気の友人と遊んだり、小児がんの支援のためにイベントなどで大好きなレモネードを販売する活動(レモネードスタンド)を開始したりと、明るく前向きに生きる「ぼく」。治療が終わっても付き合わなければいけない病気や後遺症がある中で、「300歳まで生きる」ことを目標に、周りの人へ感謝の気持ちを伝えながら生きていきます。 希望を持ち続けることの大切さ、周囲の人々の支えがどれほど大きな力になるのかを教えてくれる作品と言えました。

 読み聞かせ後にある1年生が、「私のいとこも同じ病気なんです」と教えてくれました。それを聞いていたボランティアさんが「身近に同じような病気の人がいる生徒さんもいるかとは思ったんですが、あえて読ませてもらいました」とおっしゃいました。今回の絵本はボランティアさんにとって「我が家の宝物(の一冊)」だそうです。「命の大切さ・健康のありがたみ・希望をもって生きること」などを教えてくれる貴重な一冊だけに、ぜひ中学生に読んでもらいたい…との願いをお持ちだったのでしょう。「健康であるなしに関わらず、命は限られたものだけに今を精一杯生きることが大切だ」…そんなボランティアさんの心からのメッセージが込められた今日の読み聞かせタイムでした。

 さて、今日は読み聞かせ前にある1年生から、「先生、今回はぼくに感想を聞いてくださいね」と声をかけられました。朝の読み聞かせがある日は、それが「学校日記」の記事になることを知ってのことでしょうか。その期待に応えて、声をかけてくれた生徒を含めた数人の1年生に感想を尋ねてみました。

「今日の話を聞いて、小児がんのことが他人事じゃなくて自分事として受け止められました」。

「どんなにつらくても、あきらめてはいけないということを学びました。自分も簡単にあきらめずにがんばって生きていきたいです」。

「病気によってはそれが原因で、それまで出来ていたことが出来なくなるっていうことあるんだと分かりました。今自分が出来ているいろいろなことも当たり前じゃないんだと思いたいです」。

 率先して感想を述べてくれた1年生と話をしていて、やはり読書にはものの見方・考え方を広げ、深めてくれる力があるということを感じました。自分の生活をふり返る・自分自身を見つめ直す・今後の生き方を考える…このように人間としての成長を促す営みを可能にするのが読書と言えるでしょう。生徒の皆さんには、自分を成長させ、人生を豊かにしてくれる本とたくさん出会えるよう、家庭においても読書が生活習慣の一部となることを願っています。