学校日記

1年:朝の読み聞かせ~おちば~

公開日
2025/10/09
更新日
2025/10/09

日記

 毎週木曜日の恒例「朝の読み聞かせ」ですが、今日は1年生がお世話になりました。

 ボランティアさんが準備していただいた本は「おちば」。秋深まるこれからの季節にふさわしい読み物を…との思いで選んでくださったのだと思います。

 話の内容は…と言うと、一枚の赤い落ち葉を見つけた男の子が落ち葉遊びを楽しむ物語でした。落ち葉を集めて巻き散らしたり、大きな山をつくって飛びこんだりする様子が描かれています。その落ち葉に包まれた男の子の耳には、色や光・音・においにあふれた「落ち葉たちの歌」が聞こえてくる……という秋の自然を五感で楽しむ喜びを伝えてくれる絵本でした。

 10月からバス通学になったことで始業時刻までの余裕が少なくなったため、心の準備ができているか心配でしたが、1年生はさすがです。読み聞かせが始まると、静まりかえってボランティアさんの声に目と耳を傾けていました。

 1年生も、昔は汚れることなどお構いなしに、自然の中で見つけた物珍しいものを手にして遊んだ経験はあったことでしょう。そんな自然と戯れる懐かしさを思い起こした人も少なからずいたのではないでしょうか。そう言えば、先週金曜日には八ヶ峰家族旅行村に行き、流れる川の中で存分に遊んでずぶ濡れになった人もいました。自然の中に身を置くことで童心に返る(まだ中学生ですが…)姿を見た気がします。この先迎える落ち葉の季節の中で、今日の読み聞かせを思い出してくれたら…と思います。

 読み聞かせ終了後、ボランティアさんから「先生はどの場面が気に入りましたか?」と尋ねられたので、「男の子が落ち葉を集めて、その上に大の字になった場面です」とお答えしました。反対にボランティアさんにも同じ質問を返したところ、「やっぱり落ち葉がささやく場面です」とおっしゃいました。続けて、廊下に掲示してある生徒の創作詩をご覧になり、「子どもの感性って本当にステキですね。この子たちならきっと(この絵本のメッセージが)通じるかなって思いました」と語られました。

 今日もステキな本との出会いをつくってくださったボランティアの方に深く感謝いたします。