学校日記

1年家庭科:調理実習~肉じゃがづくりに挑戦~

公開日
2025/12/08
更新日
2025/12/08

日記

 先週金曜日(12/5)の1・2限目に、1年生が家庭科の授業で調理実習を行いました。

 メニューは「肉じゃが」。活動のめあては、包丁や火の扱い方といった基本的な調理技術を身につけるとともに、献立を立てて調理し、盛り付け・試食・後片付けまでの一連の流れを学ぶことです。基本的な材料は、牛肉・じゃがいも・玉ねぎ・にんじん・さやいんげんと身近なものばかりで、1年生にとって食材の特性を理解し、適切な調理法を学ぶにはうってつけのメニューと言えるでしょう。1年生も「これならできそう!」と思ったのではないでしょうか。

 前時までの学習で、調理方法・手順などをしっかりと学び、ノートにまとめてきたので、この日はさっそく4つのグループに分かれて、調理に取りかかっていました。授業の様子を見に行った時には、すでに下ごしらえが出来上がった状態。 「じゃがいもは1個を4等分に切って水にさらす。たまねぎは1.5cm幅のくし形切り。にんじんは厚さ1cmの半月切り…」。ノートにまとめてあるとおり、どの班もバッチリです。ある1年生に聞くと、「火が通りやすいように、大きさを揃えることがポイントですよ!」と解説してくれました。あっぱれです。

 実習の様子を見に行った時は、ちょうど肉の下味付け(しょう油と砂糖)をしているところでした。手際よく進めています。その間、鍋に油を引いてから、順次野菜を入れて炒めていく作業も同時に進めています。役割分担がしっかりできています。最後に肉を入れ、火が通ったことを確認したら水を加えてアク取り作業。これも班員同士が声を掛け合いながら順調に進めています。その後、みりんと醤油を入れてから弱火でしばらく待って…ようやく完成です。

 どの班も流れるように作業を進めるのでそちらに気を取られていたら、いつの間にか使った道具を洗って片付けする班員も…。無駄のない時間の使い方に感心していると、担当の先生からも「去年の1年生も早いと思ったけれど、今年の1年生も早い…」と一言。

 完成した班から盛り付けして試食に移りました。舌鼓を打つ(?)1年生、各自お椀1杯分の肉じゃがを皆あっという間に完食していました。どの班も協力して美味しい肉じゃがを作ることができたようで、実習は大成功と言えたようです。見学に来られた担任の先生や職員室の先生方の分も用意して食べていただくなど、礼儀と心配りも忘れることのない1年生でした。今回の実習を通して、基本的な和食の調理技術と、班で協力する楽しさを学ぶことができたでしょう。ぜひ家庭でも挑戦してもらいたいと思います。

 さて、中学で学ぶ「技術・家庭科」ですが、かつては「男子は技術科・女子は家庭科」というように別れて学習していました。それが1990年代から「技術・家庭科」として男女共修となり、必修化されました。 「男らしさ」「女らしさ」といった固定観念を取り払い、誰もが家庭生活の担い手になれる能力を身につけ、主体的に生活する力を育むのが現代の教育です。家庭科の調理実習も料理のスキルを学ぶだけでなく、「共に支え合う」共生社会の実現に向けた重要な実践の場と言えるでしょう。

 現在「人権週間」の真っ只中。この度の調理実習で、1年生が班の中でコミュニケーションを取りながら協力して取り組む姿を見て、改めて目指すべき共生社会の姿を学んだ気がします。いつになっても「学び続ける」ことは大切だと実感した次第です。