学校日記

名田庄元気アップ集会の実施~小中交流の学び~

公開日
2025/12/05
更新日
2025/12/05

日記

 本日の3限目に、生徒会健康委員会の企画・運営による「名田庄元気アップ集会」を実施しました。

 名田庄小学校5・6年生と本校1・2年生の小中交流集会として位置づけ、会場として名田庄小学校体育館をお借りしました。

 この集会は、子どもたちの健康問題が複雑化・多様化する中、子どもたちが自分の生活をよりよく改善し、健康な生活を送るための資質や能力を高めることを目的としています。そこで、集会テーマに「心と体の元気をアップしよう」を掲げ、心身の健康を保つ秘訣や工夫について学ぶ時間としました。

 はじめに、名田庄小・中学校がともにお世話になっているスクールカウンセラーさんの講話「心と体の健康づくり」を全体で聞きました。健康でいるためには…ということで5つの秘訣を教えていただきました。

 一つ目は「食事」。「食はからだをつくる」ということです。「栄養のバランス」が取れた「適度な量」の食事を「規則正しい時間」に取ることが大切だと教わりました。加えて、一人ではなく「家族と一緒に」食べることが大事だそうです。楽しく食事をすると消化もよくなる…ということでしょうか。

 二つ目は「運動」。軽い運動で十分だそうです。お勧めはヨガ・ストレッチ・ウォーキングなど。実際に「木のポーズ」(両手をまっすぐ上げて重ね合わせ、片足でしゃんと立つ)に挑戦した児童生徒ですが、意外と簡単そうでした。さすがです! しかしゲーム三昧・動画の長時間視聴・スマホの長時間利用は運動不足を招くため、健康には大敵とのことです。

 三つ目は「休養」。「休養」は3種類あって、生理的休養(睡眠)・心理的休養(娯楽・親交など)・社会的休養(気分転換)の三つをほどよく組み合せることによって真の休養につながるそうです。ちなみに小学5・6年生も中学1・2年生も、そのほとんどが7~8時間の睡眠をとっていると答えていたのには感心しました。子どもたちの児規則正しい生活を支えてくださっているご家庭に感謝いたします。

 四つ目は「良い人間関係」。身近な人(家族や友達、地域の方々)とのつきあいが上手くいっていると、気持ちよく毎日を過ごせるでしょう。心理的ストレスを感じることもありません。そのために必要なことは、「常に相手を思いやり、感謝の気持ちを持つ」ことではないでしょうか。これも心がけ次第と言えるでしょう。

 五つ目は「自分の幸福度を上げること」。この幸福(幸せ)の形も3種類あり、「オキシトシン的幸せ(つながり・愛情)」「セロトニン的幸せ(前向きな気分)」「ドーパミン的幸せ(目標達成・刺激・承認欲求などの快楽)」のどれか一つでも欠けていては、満足のいく幸福感は得られない…のかもしれません。

 このように、5つの要素が高いレベルで実現できてこそ、心身共に健康な状態であると言えるようです。スクールカウンセラーさんによるお話だっただけに、この上なく説得力を感じました。詳しく教えていただいたことを、今から、ここから実行に移すべきでしょう。

 さて、講話後には小中交流みんな遊びとして「けいどろ」を開始。逃げる児童を追う生徒、追う児童に逃げる生徒と、仲睦まじい様子がうかがえました。これも適度な運動…かと思いきや、小中学生ともにかなりハードに動き回っています。おかげで肌寒い体育館内が一気にヒートアップして温かくなった感じがしました。小中学生の表情を見ると開放感と快楽感が感じられ、この時間だけでも心身の元気度・健康度がかなりアップしたのではないかと思われます。また、企画・運営に携わった健康委員会メンバーの自己有用感もグッと高まったことでしょう。

 本校ではスクールプランの重点項目の一つに「健やかな心身」の育成を掲げていますが、何より大切なのは生徒自身が「心身共に健康でありたい!」と願う気持ちを持つことと言えます。今回の集会は、健康・安全な生活を実現するための生徒の自己管理能力を培う絶好の機会になったのではないかと思います。