1年朝の読み聞かせ~「怪談(むじな)」~
- 公開日
- 2025/12/04
- 更新日
- 2025/12/04
日記
+6
今日は、確認テスト・県学力調査の2日目…ではありましたが、恒例の「朝の読み聞かせタイム」を1年教室にて実施しました。
雪交じりの雨が降る中、来校いただいたボランティアさんが準備してくださった本は「怪談ーこわくて不思議な10の話ー」。
小泉八雲(イギリス人で1896年に日本に帰化)が日本各地の怖くて不思議な話を妻から聞いて綴ったのがこの「怪談」です。全10編で、日本に伝わる民話や伝説を再話したものも納められています。「雪女」「ろくろ首」「耳なし芳一」…聞いたり見たりしたことのある昔話ではないでしょうか。
今日の天候にちなんで、タイムリーに「雪女」を…と考えておられたボランティアさんですが、10分間では最後まで読み切れないとのこと。ということで、今回は「怪談」全10編のうちの一つ「むじな」を読んでいただきました。
「むじな」とはアナグマやタヌキ(人を化かすと考えられていた動物)のことを指しますが、内容としては「のっぺらぼう」の目撃譚となっています。のっぺらぼうといえば、目・鼻・口などが全くない顔をもつ妖怪の一種として、誰もが一度は聞いたことがあるでしょう。夜道を歩いていた商人が坂の途中でかがんでいた女性を見かけて声をかけたところ「のっぺらぼう」。驚いて逃げ出した商人が遠くに見えるそば屋の灯りをめがけて駆け込み、助けを求めたところ、出てきた店主もまた「のっぺらぼう」。途端にそば屋の灯りが消えて、話は終わります。
今回の読み聞かせですが、いつものような絵本ではなく単行本を持参いただきました。初めにボランティアさんから「耳でしっかり聞き取りながらイメージしてくださいね」との言葉が1年生にかけられました。心もちいつもよりゆっくり、しっとり読んでいただいたこともあり、1年生は視線をやや下に向け、耳を傾けるが如く聞き入っていました。「聞く(聴く)力」を高めるチャンスになったかもしれません。近隣中学校が目標に掲げる「アクティブな聴き方」を本校生徒もぜひ身につけてもらいたいと思っていただけに、そのきっかけともなる読み聞かせとなりました。願ったり叶ったりです。
今日の朝は今年一番の冷え込みで、たいへん寒い一日のスタートとなりました。それに加えて、1年生は朝から背筋の凍るような(?)怪談話の読み聞かせ。その分、身も心も引き締めて1限目からのテスト(社会・理科)に向かうことができた…のではないでしょうか。