学校日記

願生る名中生~基礎学力の定着を目指して~

公開日
2025/10/08
更新日
2025/10/08

日記

 本校では、日々の授業を通して「主体的に学ぶ生徒」の育成を目指していますが、その土台の一部となる「基礎学力の定着」は欠かせません。

 今日も各学年の授業において、教科の特性に応じた基礎学力の定着を図る取組が行われていました。

 まずは、1年生の英語の授業。単元学習を終えたため、単元プリントにて学習した内容が理解できているかを確かめました。「書く」というアウトプット作業が正しくできていれば、知識として定着していることになります。初めの復習タイムでは、「読んだり、話したりはできます」と自信ありげな1年生の声も聞こえてきましたが、その言葉どおり、単元プリントの方は全体的によくできているようでした。単元学習が終わったばかりということもありますが、学習した内容がしっかりと身についている証と言えます。やはり、「読む(話す)」・「書く」の両方のアウトプットを繰り返すことは大切です。

 次は、2年生の社会の授業。単元「中部地方」の学習の導入でした。初めに白地図プリントに重要なポイント情報を書き込む作業を完了。ここでも「書く(書き込む)」という学習作業を通して、知識の定着を図っていました。続いて、中部地方9県の確認。自信のある2年生の一人が見事9県を言い当てました。頭の中で中部地方の地図と各県の場所がイメージできている証でしょう。この後は、中部地方の特徴・特色をダイジェスト版にした映像を視聴。教科書に書かれている内容が鮮明に映像化され、2年生の頭に刻まれていったのではないでしょうか。間接的ではありますが、やはり本物(具体物・具体的事象)を見てこそ知識としての定着も確かなものになると言えます。

 最後に、3年生の数学の授業。「二次関数」の学習でした。ともなって変わる「x」と「y」の値を表にまとめた後、グラフの作成に挑戦。グラフの中に丁寧に点を記入していった後、点をつなぎ合わせて、二次関数のグラフの特徴を見出します。「なめらかな曲線になる」「左右対称の形になる」「Xの値(絶対値)が大きくなるほどyの増え方が大きくなる」…といった気づきをグループの友達と話し合いながら自分の言葉で表現していきます。ここでもやはり「書く(描く)」という作業を通して、生徒の気づきと理解が促されていくことが分かりました。このグラフ化する作業ですが、3年生のどの生徒もたいへん丁寧かつ正確であることに感心しました。この丁寧さ・正確さもまた、基礎学力の定着には欠かせないでしょう。

 今日は1時間の授業の様子のみの紹介に終わりましたが、生徒は毎日5~6時間の授業を通して学習を積み重ねています。そのような中で基礎学力の定着を図るには、自分なりに工夫して家庭学習に取り組む習慣も必要です。その「自分なりの家庭学習方法」を探究していくことも、中学生にとっては大きな課題かもしれません。1時間ごとの授業の「小復習」、単元ごとの「中復習」、定期考査ごとの「大復習」といったふり返りと確かめをいかに行っていくか…自分で考え、実行し、改善していく探究活動こそ「学びに向かう力」につながるものと考えています。

 2学期の期末テストは、11/20・21に実施予定です(3年生対象の学力診断テストは11/4・5実施)。すでに「自分なりの家庭学習方法」を確立している、あるいは確立しつつある人もいるかと思いますが、テストまでの間、生徒の皆さんには自分なりの家庭学習方法を探究しながら願生ってほしいと思います。