学校日記

税金教室の実施~将来に生きてはたらく公民学習~

公開日
2025/07/16
更新日
2025/07/16

日記

 昨日(7/15)5限目、3年社会科の授業において「税金教室」を実施しました。

 講師として、小浜間税会に所属されるおおい町税務地籍課職員の方をお招きし、税金に関する講話などをいただきました。

 前半は、「税金とは何か」「税金にはどんな種類があるのか」「収めた税金はどんなことに役立てられているのか」といった基本的な内容について、プレゼンテーション資料を提示したり、クイズを出題したりしながら詳しく教えていただきました。

 ちなみに日本では約50種類の税金があるそうです。とある外国ではかつて「カエル税(カエルの鳴き声が睡眠を妨げるとして領主が領民に課した税金)・窓税(家の窓の数に応じて課される税金)」などユニークな税金もあったとのこと。現在、健康増進を目的に「ポテトチップス税」なるものを取り入れている国もあるそうです。

 後半は、税金のない世界を描いたアニメ「ご案内しますアナザーワールドへ」を視聴。月給から天引きされる各種税金がなくなり、手取り額がアップして喜ぶ主人公ですが…補修されない凸凹の道路、至る所にゴミがあふれる街中、学校・警察・消防署はすべて有料化、職を求めて働き続ける高齢者の現実などなどを目の当たりにし、税金によって支えられてきた公共サービスのありがたさを改めて知るという内容でした。公民学習を終えている3年生は、税金によって成り立っている社会の仕組みを改めて理解するとともに、納税の義務を果たすことの大切さを実感できたのではないかと思います。

 おおい町の今年度歳入額(一般会計)は約125億円。その1/125にあたる1億円(もちろんダミーです)が入ったジュラルミンケースを、最後に一人一人持たせていただきました。けっこうな重さに3年生もびっくり。「中を見てみたい」という生徒の声に、講師さんも快く応えてくれました。

 「税金はお互いを助け合うという『相互扶助』の精神をもつことが大切なんですね」という講師さんの最後の言葉もたいへん印象に残りました。3年生が主権者としての自覚をもち、自分たちがこれからの日本を支えていく世代になるのだ…という思いをもってくれたら、今回の税金教室は大成功です。