1年:認知症サポーター養成講座の実施
- 公開日
- 2025/12/01
- 更新日
- 2025/12/01
日記
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先週金曜日(11/28)の5・6限目に、1年生を対象とした「認知症サポーター養成講座」を実施しました。
社会の高齢化が着実に進む中、認知症になっても住みやすい地域をつくるために、幅広い世代において理解を深め、サポートできる力を身につけていくことが今回の学習の目的です。当日は、講師として町地域包括支援センターの職員さんにお越しいただき、認知症進行防止アクティビティや啓発動画視聴を交えながらの講話をお世話になりました。
1年生にとって「認知症」の方というのは身近ではないようでしたが、おおい町には65歳以上の高齢者の方が約2600名(町全体の約29%)、その内「認知症」と診断された方が少なからずいらっしゃるとのことでした。そのため、1年生も将来的に「認知症」の方と接する機会があると言えるでしょう。そこで今回の講座では、「認知症とは?」「認知症に見られる症状とは?」ということをしっかりと理解した上で、「認知症の人との接し方」を具体的に学びました。
「認知症サポーター」というのは、特別な資格をもった人ではなく、「認知症を正しく理解し、認知症の人とその家族を温かく見守る応援者!」であることを講師さんから聞いた1年生。その応援者となるに必要な知識を身につけるべく今回の講座に臨みました。その内容は以下の通りです。
認知症の人を見る(向き合う)時には、「正面に立つ・視線を水平にする・近くまで行く」ことで相手の視界の中に入っていけること。また、認知症の人と話す時には、「優しく話す・穏やかに話す」ことで気持ちが伝わりやすくなること。そして、認知症の人に触れる時には、「広い面積(手のひら全体など)で触れる・ゆっくり優しく(包み込むように)触れる・敏感でない部分(背中や腕など)から触れる」ことで安心感を持ってもらえること。この3つを同時に行うことで、認知症の人もどんなケアを受けているのか理解しやすくなるということです。何より、相手を大切に想う気持ちが伝わるよう「相手の自尊心を守る」ことが重要だということでした。
1年生は、最後に「自分が認知症だったら…どんな不安を感じるか」「もし身近な人が認知症だったら…どのように対応しようと思うか」といったことについて自分の考えをまとめ、今回の学びの振り返りとしました。小学4年時にも同講座の小学校バージョンを受講した1年生。認知症をより自分事として捉え、サポーターになるための意識を高めることにつながったのではないかと思います。
さて、来る12/4~12/10の一週間は、日本全国において「人権週間」として位置づけられています。社会を長年支えてきた高齢者の方々は、人生の先輩として尊重されるべき存在と言えるでしょう。その高齢者の方々の人権「地域で安心して幸せに暮らす権利」を守ることができるのが、今回の講座で学んだ1年生諸君と、同じ場で共に学んだ我々かと思います。
今回も貴重な学びの場を提供いただいた町地域包括支援センター職員の皆さんに心より感謝いたします。この度の学びを通して、1年生全体が思いやりあふれる温かい学年集団となり、その輪を学校全体に広げていってくれたら…とも願っています。