学校日記

願生った2年生~校内研究会:公開授業(数学)の実施~

公開日
2025/10/24
更新日
2025/10/24

日記

 昨日(10/23:木)、校内研究会を実施。2年数学の授業を全教員で参観し、研究協議を行いました。

 この日はたくさんの先生方が見に来られる…ということで、朝から珍しく緊張気味だったという2年生ですが、5限目の公開授業前には全くそのようなことは感じられません。いつもながらに、エンジン全開で数学の授業が始まりました。

 導入は前時までの既習事項の確認。全員が挙手して発言しようとする意欲的な学習姿勢が示すとおり、「対頂角・同位角・錯角」の用語・意味がしっかりと把握できていました。図を使って等しい同位角・錯覚をペアになって説明し合うなど、基礎・基本の定着もバッチリでした。

 さて、本時の課題は「既習事項(平行線と角の性質)をもとに、三角形の内角の和が180°になることを証明する」こと。三角形の図に平行線を書き入れ、同位角や錯角の定義を見出しながら説明することがゴールになります。最初は、どこに平行線を書き入れてよいか悩む生徒、平行線を書き入れてはみたが、そこから先が見通せない生徒、平行線を書き入れた後、注目すべき角を見つけはしたが、「同位角・錯角」の性質とつなげることができない生徒など…悪戦苦闘する様子も。それでも、簡単には諦めない粘り強さを発揮していました。「どう説明したらいいんだろう…」「ここまでは分かったけど、この先が…」「何かヒントはありませんか…」など、まさに探究する姿がうかがえました。

 その後のグループワークでは、各自書き込んだ図をもとに説明をし合いました。「自分と同じや…」「ここはどういう意味?」「なるほど…」と共感的に聞き合う2年生。説明を聞いて納得した場面では自然と拍手が起こるなど、温かい雰囲気の中で学習を進めることができていました。こうした「学び合い」ができるからこそ、学級全体で伸びていけるのだと思います。

 グループワーク終了後、全体で共有・確認する場面を設定。あるグループで「全員が納得できた」という一人の生徒の説明を全体で聞き合いました。筋道立てて分かりやすく説明するその内容は、まさに理路整然としており、聞いていた我々も「スッキリ感」を味わうことができました。数学は何と言っても最後には明確な答えを導き出すことができるところに、面白さと爽快感があることを改めて実感した次第です。

 この公開授業において、2年生の「積極的に学ぶ姿」「粘り強く取り組む姿」「探究し学び合う姿」を存分に見ることができました。授業後には、先生集団による授業研究会を行いましたが、そこでは2年生の「願生り」に負けじと、先生たちも積極的に学び合いました。その成果を、また来週から始まる授業に生かせるよう「願生り」ます。