ひまわり教室の実施~薬物乱用防止について学ぶ~
- 公開日
- 2025/12/19
- 更新日
- 2025/12/19
日記
+5
本日3限目に、全校生徒を対象とした「ひまわり教室」を実施しました。
まもなく始まる冬休みですが、生徒の皆さんが健康で安全な生活を送ることができるよう企画したものです。
夏休み前のひまわり教室では「SNS」の危険をテーマとしましたが、今回は「薬物乱用防止」をテーマに掲げて実施しました。前回に引き続き、小浜警察署よりスクールサポーターさんにお越しいただき、講話をいただきました。
まず「薬物乱用とは?」という話からスタート。「社会のルールから外れた方法・目的で薬物を使うこと」であることを踏まえた上で、違法薬物や危険ドラッグは一発アウトですが、医療品や薬剤であっても使い方(用量を守らない等)によっては薬物乱用に当たるということを、強く念押しされました。生徒の眼差しは真剣です。
続いて「薬物にはどんなものがあるのか?」について。覚醒剤や大麻など世間一般でよく耳にするもの以外にも、とにかくたくさんの種類があることを教わりました。見た目には薬物とは思えない形のもの、隠語(チョコ・アイスなど)で呼ばれるために勘違いしてしまうものなど…。無知の怖さを実感しました。生徒の関心が徐々に高まってきます。
次に「薬物を乱用するとどうなるのか」について。乱用によって、本来持っている人間の運動機能・内蔵機能・感情コントロール機能などがみるみる壊されていくそうです。さらに依存症に突入していき、身体の機能が元に戻らない・脳に後遺症が残る・フラッシュバックに至る…。生徒の表情を見るとやや緊張感が漂っています。
さらに「薬物乱用に関する法規制」についての話も。使っても違法・持っていても違法・譲ったり譲ってもらったりしても違法・作っても違法…。未成年であってもたいへん重い罪となり、大切な人生に壁が立ちはだかることになるのだそうです。ここに来て、スクールサポーターさんの声にだんだん力が入ってきました。
最後は、若者に急増している薬物乱用の現状をグラフで紹介いただきました。動機の第1位は「好奇心・興味本位」、きっかけの第1位は「誘われて…」。また補足として、すでに県内各地で違法薬物が流通しており、昨年度は86人が検挙されたことも教えてくださいました。スクールサポーターさんは「もし誘われたら(どうする)?」と全校生徒に問いかけられた後、「絶対に断る強い意志と勇気を持ってほしい!」という力強い言葉で講話を締めくくられました。
講話後、数人の生徒に感想を尋ねてみました。
「薬物って聞いてもあまり関係ないと思っていたけど、意外と身近にあるものなんだって分かりました。」
「県内でも薬物が出回っていると知って、油断していたら危ないと思いました。」
「薬物のこわさがよく分かったので、誘われてもきっぱり断ります。」
今回のひまわり教室ですが、生徒が「自分ごと」として薬物乱用問題を捉え、主体的に危険を回避する力を育むことにつながったのではないかと思います。
さて、12/24から始まる15日間の冬休み。講話の前に生徒の皆さんに伝えましたが、安全な生活を脅かす危険因子は多々あるのが現状です。だからこそ「正しい知識を得ること」「その知識を仲間と共有すること」「家族や周りの人たちの期待と願いが寄せられた自分の命を大切にすること」の3つをいつも心がけて行動することにより、健康で安全な生活を送ってもらいたいと願っています。キーワードは「自己管理能力」です!