学校日記

2年食育学習~かつお節削りを体験~

公開日
2025/11/18
更新日
2025/11/18

日記

 本日3限目に、2年生対象の食育学習を実施。

 今回も、講師として町学校給食センターに勤務されている栄養教諭の先生にお世話になりました。

 学習テーマは「だし・うま味について」。だしをひく食材や特徴を知り、「うま味」を活かした和食のよさに気づくことを目標に掲げて授業を行いました。

 「だし」と言えば、煮干し・昆布・干ししいたけなどが挙げられますが、今日の授業では「かつお節」を実際に削って、だしをひく体験に挑みました。

 さっそく3グループに分かれて活動を始めんとする2年生…最初にかつお節を手にした感想は、「かたっ!」「かちこち!」「けずれるん?」などなど。専用かんなを使った削り方の説明を聞いた後、さっそく一人ずつ「かつお節削り」に挑戦しました。理想はあの「ふわっ」とした市販のかつお節ですが、講師の先生曰く「ふわっとした感じに削るのは難しく、(自分がやっても)粉々になってしまう」のだそうです。そう聞くと逆に発憤するのが2年生。「ふわっと感」のあるかつお節を削り出そうと意気込んで活動に取りかかりました。

 どのグループも一人目の生徒はなかなか難しそうで、専用かんなの引き出しの中をのぞいてみると…やはり粉々な感じ。それでも二人目・三人目となると要領を得てきて上手になっていきました。繰り返し削っている内に、どの生徒もかなり「ふわっと感」あるかつお節を削り取ることができたようです。やはり何事も経験あるのみです。

 各自削り取ったかつお節からだしを取って味見をしますが…うま味や香りは感じても、それだけではおいしくないようです。それに他のだし汁や調味料を混ぜ合わると、うま味が引き立つのだそうです。そこで、昆布だしと塩を適量混ぜて再度味見をしたところ、2年生からは様々な反応が出てきました。「おいしい」「味に深みがある」など成果が表れた人もいれば、「塩の味しかしない…」と言った人も…。かつお節の「うま味」を出すには、加える調味料も適量が大切なようでした。

 さて、5つの基本味(甘味・塩味・酸味・苦味・うま味)の中でも、特に和食で重要なのは「うま味」とのこと。和食は、日本人の伝統的な食文化として「ユネスコ無形文化遺産」にも登録されています。その和食のよさ・奥深さを少しでも実感することができたなら、この度の食育学習は大成功と言えるでしょう。

 来週水曜日(11/26)には、だしとうま味について学んだ2年生が「伝承料理教室」に臨みます。まだまだ学びは続きます。