本日午後より、来年4月に本校に入学する予定者を対象とした「中学校体験入学」を実施しました。

　本行事を企画・運営したのは本校1年生17名。お隣にある名田庄小学校の6年生15名を招いて、体験入学のコーディネーター役を担いました。

　開会式にて代表生徒が開会挨拶・日程説明を行った後、まずは「名田庄中学校紹介」を行いました。

　最初のグループは「中学校の学習編」を担当。小学校にはなかった教科や各教科の学習概要について、所見を交えながら1教科ずつ説明していきます。小学校と比べて学習内容が詳しくなったり増えたりすること、また難易度も上がることなど、約7ヶ月間の中学校生活を経た1年生の率直な思いを6年生に伝えることができていました。

　2番目のグループは「中学校の生活編」を担当。通学方法や生活ルール、一日の生活の流れなどについて説明していきます。画像を提示しながらプレゼンしていたので、6年生も分かりやすかったのではないでしょうか。

　3番目のグループは「中学校の部活動編」を担当。部活動の種類・部員数や顧問の先生などを紹介するとともに、活動時間や各種大会についても説明していきます。2～4択クイズを出して6年生に答えてもらう場面も設定したので、6年生にとっても印象に残るものになったことでしょう。

　最後のグループは「中学校の行事編」を担当。マラソン大会・体育祭・文化祭などのメイン行事を取り上げ、こちらもクイズを取り入れての説明。先に答えのスライドを出してしまうハプニングがありましたが、空気を読んだ6年生のおかげでスルー…逆に感謝しなければいけませんね。

　次に、4グループに分かれての校内見学を実施。1年生が３～4人の6年生を連れて、それぞれ各教室や特別教室などへと案内しました。ここでもクイズを交えたり、6年生からの質問を促したりするなど、1年生の一生懸命さがうかがえました。この時間、ちょうど2年生は英語の授業、3年生は国語の授業をしていたので、その様子も見学してもらいました。2年教室では、英語で質問する先生に対して英語で答える生徒の様子を見ていた6年生の驚きの表情が何とも印象的でした。3年教室では、グループ学習で意見交流する場面を参観。3年生の真剣な学習ぶりに6年生も真剣な眼差しを向けていました。この授業参観ですが、6年生が学習中の中学生の机をのぞき込む場面も…その関心・意欲は高く評価できます！

　最後は、グループ別に車座になって質疑応答する「ワイワイタイム」を実施。6年生の関心はやはり学習面にあったようです。1年生が教科書や学習ワーク、プリントなどを提示して6年生に見せながら、具体的に学習内容を説明する様子がどのグループでもうかがえました。中にはテスト（結果）を見せているグループもありました。社会科テストの歴史問題を見て挑戦しようとする6年生の姿も…学びに向かう姿勢として評価できます！

　さて、今回参加してくれた6年生の皆さんに、「中学校に入学することに対して不安がある人はいませんか？」と尋ねたところ0人。逆に「楽しみだという人は？」と聞くとたくさんの手が挙がりました。全く不安がないわけではないでしょうが、「楽しみにしている」という前向きな気持ちでいてくれていることをたいへんうれしく思います。来年4月の入学式では、希望と自信に満ちあふれた新入生の皆さんの姿が見られることを楽しみにしています。

　一方、1年生諸君は帰校する6年生を見送った後、すぐに今回の活動のふり返りを実施。「自分たちで計画を立て、準備し、運営する力を身につけること」「小学6年生に中学校生活に対する明るい展望を与えること」といった活動目標の達成度について自己点検を行いました。1年生の皆さんには「小学6年生のために役立つことができた」という自己有用感を実感しつつ、上級生（良き先輩）となることへの自覚・自信につなげてもらえたらと思います。