学校日記

2年:朝の読み聞かせ~ことばのかたち~

公開日
2025/11/13
更新日
2025/11/13

日記

 本日の「朝の読み聞かせタイム」は、2年生を対象に実施しました。

 来校されたボランティアの方に読んでいただいた絵本は、題名「ことばのかたち」。

 「もしも話すことばが目に見えたら どんなかたちをしているだろう」…こんな問いかけから始まった今回の読み聞かせ。話す言葉を「もし目に見えたら」という想像を通して、言葉の奥にある気持ちや人と交わす心のかたちを詩と絵で表現した作品でした。

 例えば朝の「おはよう」という挨拶…。優しく笑顔で「おはよう!」と言ったなら、相手はこの「美しい花のような言葉」を浴びて元気になれるでしょう。反対に相手の顔も見ずに「おはよっ」と吐き捨てたものであったなら、相手はこの「鋭いトゲのような言葉」を受けて重々しい気持ちになってしまうかもしれません。せっかく出会った相手に伝える「おはよう」なのだから、「今日も一日がんばろう!」といったポジティブな思いを互いに共有できるような「ことばのかたち」にしたいものです。

 このように、言葉は自分が考えている以上に大きな力を持っていると言えるでしょう。支え合うこともできれば、深く傷つけ合うこともできます。だからこそ、「自分が発する言葉がどんな形になって相手に届くか…そのようなことが想像できる力を成長する中で身につけていってもらいたい…」。今回読み聞かせいただいたボランティアさんのそんな願いが伝わってくる今日の一冊でした。

 2年生に感想を尋ねてみると、次々に語ってくれました。

 「もしかしたら今までで一番心に残ったかも…。これまでの現実を振り返ることができました。」

 「何気ない会話の中でも、意識して言葉を使っていきたいと思いました。」

 「友達はもちろん、いろいろな人と話をする時には、言葉や話し方に気をつけないと相手を傷つけてしまうんだなということを忘れないようにしたい。」

 「自分が話した言葉を、相手がどんな形で受け止めたのか、いつも考えなければいけないと思いました。」

 中には、ボランティアさんの読み聞かせが「とっても上手だった!」、読み聞かせするたボランティアさんが「ステキ!」との感想も…。今回の読み聞かせも、生徒にとって心に残るものになったことは間違いないようです。

 さて、今日一日「私たちが話したことばは、どんなかたちや色をしていたでしょう」。生徒だけでなく、我々も振り返らなければ…と思います。