1年:朝の読み聞かせ~じぶんの木~
- 公開日
- 2025/10/30
- 更新日
- 2025/10/30
日記
+3
今日の「朝の読み聞かせタイム」は、1年生を対象に実施しました。
ボランティアさんが読んでくださった絵本は「じぶんの木」。
93歳の「伝じい」とひ孫の「わたる」(小学2年生)の物語です。山奥の村でたった一人の小学生のわたるは、ひいおじいちゃんの「伝じい」が村での唯一の友達で、伝じいが熊撃ちをしていたときの話を聞くのが大好き。そんな伝じいが最後に話してくれたのが「じぶんの木」の話でした。
「人が生まれると、どこかにポッと、同じように木が芽を出す。なんの木か、どこの山かは、だれにもわからない。けれどたしかに、じぶんの木というものがかならずある」
「人が亡くなっても、その人の『じぶんの木』は生き続ける。どこかに伝じいの木があり、その隣に自分の木も一緒に育っているかもしれない…」。そんなわたるの思いがなんとも印象的でした。
ある1年生に感想を尋ねると、「(木とちがって)人と関わることができる時間は限られているので、それを大切にしたいと思いました」との答えが返ってきました。何と豊かな感性でしょう!その他の1年生も、自分なりの感想を素直な言葉で返してくれました。
さて、今日も最後にボランティアさんとお話しする機会がありました。今回の絵本には「熊撃ち」が出てきますが、最近熊による被害が多発していることもあっての選定かと思ったので、それを尋ねると、やはり「その通り」とのこと。鳥獣保護管理法が改正されたとはいえ、熊を殺すことには賛否両論あるようですが、「伝じい」が熊撃ちした後に唱える命を尊ぶ言葉は、それに対する一つのメッセージとも受け取れました。
本日お世話になったボランティアさんも、「中学生に読み聞かせする本を選ぶのは難しいですねぇ」とおっしゃいましたが…それでも続けて、「でも読み聞かせを聞いて、改めて気づくこともありますよね。中学生が読み聞かせしてもらうことはめったにないと思うで、なおさら新鮮かも!」と明るく前向きにお話されました。
今日はセリフに感情をたっぷりと込めて読み聞かせしていただき、感謝の気持ちもひとしおです。