命を守る着衣泳学習~浮いて待て!~
- 公開日
- 2026/07/14
- 更新日
- 2026/07/14
R8学校日記
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今日は、まるで梅雨が明けたかのような強い日差しが照りつけるたいへん暑い一日となりました。
生徒の皆さんも楽しみにしているであろう夏休みがもう目の前に迫っています。水辺への外出が増えるこの季節を前に、本校では本日6限目に全校体育の時間を設け、プールにて「着衣泳」の学習を実施しました。
水難事故の多くは、水着ではなく普段着のときに発生するそうです。今回の学習は、万が一の事態に直面した際、自らの命を守るための「実践的なサバイバルスキル」を身につけることを目的としました。
最初の関門は、あらがえない水流の「恐怖体験」。まずは全員がプールの壁沿いに並んで大きな輪を作り、一斉に同じ方向へ走り出しました。プールの中を勢いよくグルグルと回るり、大きな「流れるプール」を作ります。水流が最高潮に達したその瞬間、担当の先生から「逆を向いて泳ぐ!」との指示が飛びました。生徒たちは一斉に向きを変えて泳ごうとしますが、激しい水の抵抗にはばまれ、思うように身体が前へ進みません。衣服が水を吸って身体にまとわりつき、さらに足元の靴が重くのしかかります。「動けない!」「重くて進まない!」—。中にはプールサイドにしがみつく生徒たちの驚きの声が聞こえてきます。自然の水の流れには絶対に逆らえないという「恐怖」を身をもって知る模擬体験。この重さとあらがえなさを知ることこそが「安全教育」の第一歩です。
続いて、水難事故時の鉄則である「浮いて待て」の練習へと移りました。水にぬれた衣服や靴の重さを感じながらも、仰向けに大の字になって水面に浮かぶ「背浮き」に挑戦です。最初の目標は「1分間」。しかし、これが想像以上に難しいものでした。衣服の重みで足元から沈んでしまったり、あせって余計な力が入り顔に水がかかってしまったりと、初めは多くの生徒が苦戦していました。それでも模範となる生徒の背浮きを見てコツをつかむと、次々と静かに浮かべる生徒が増えていきます。ただ、中には1分間を持たずに途中で沈んでしまう生徒も見られました。
ここで秘密兵器の投入です。次のステップとして、生徒たちが各自持参した2ℓの「空ペットボトル」の活用に移りました。ペットボトルをお腹の上にしっかりと抱え込み、再び背浮きの姿勢を取ります。すると、自力で1分間の背浮きができなかった生徒を含め、ほとんどの人がプカ~と静かに浮き始めました。そこで今度の目標は、救助が到着するまでの現実的な時間を見据えた「5分間浮き続けること」です。先生の合図で全員が一斉に水面へと浮かび上がりました。空ペットボトルがもたらす確かな浮力に、生徒たちの表情にも少しずつ安心感が広がります。途中、バランスを崩して沈んでしまう生徒もいましたが、諦めずに何度もリトライ。最終的には、お互いに声を掛け合いながら、なんとか5分間浮き続けるという貴重なサバイバル体験をやり遂げることができました。
服を着たまま水に入ると、水着のときとは比べものにならないほど身体が重くなること。そして、靴を履いているとさらに動きが制限されること。これらは言葉で聞くだけでは決して分からない、体験したからこそ得られた大きな学びだったでしょう。これぞ一生モノの「生きた学び」と言えます。生徒の皆さんには、今日学んだ2つの「命の守る約束」を深く心に刻んでおいてほしいと思います。
🙆もし自分が溺れてしまったら☛慌てて泳ごうとせず、体力を温存するために「浮いて待て」を実行!
🙆もし溺れている人を見つけたら☛絶対に自分が飛び込んで助けようとせず、近くにある空ペットボトル(少し水を入れると遠くまで届きやすいです)など、水に浮くものをすぐに投げ入れてあげる!
いよいよ来週から夏休みが始まります。開放的な気分になる時期ですが、水の事故は一瞬の油断から起こります。夏休み前にこの貴重な体験型学習を行ったことで、生徒の皆さんはきっと「健康・安全な生活を実現するための自己管理能力」を一段と高めることができたことでしょう。安全第一を心がけ、思い出に残る楽しい夏休みにしてもらいたいと思います。