学校日記

1年「命の学習」~赤ちゃん抱っこ・妊婦体験学習~

公開日
2026/10/13
更新日
2026/10/13

R8学校日記

 3連週明けの本日(10/13:火)、1年生の授業の様子をうかがうと、いつも通り元気です。が、それにもまして何か柔らかい雰囲気が感じられます。

 それもそのはず。先週金曜日(10/9:金)に、1年生は「命の学習」として”妊婦体験”と”赤ちゃんとのふれあい体験”を実施。命の大切さを学ぶとともに、相手を思いやる気持ちを高めたばかりだったからです。

 この「命の学習」ですが、当日は講師として校区内にある公共福祉施設「あっとほーむいきいき館」にお勤めの保健師さんにお世話になり、体験学習をコーディネートしていただきました。

 初めに、保健師さんから「妊娠から出産に至るまでの赤ちゃんの成長・発達」および「生後の赤ちゃんの育ち」について、プレゼンを通して詳しく教えていただきました。「自分」という生命が誕生するのは”奇跡に近い確率”だということ、妊娠したお母さんは約10ケ月間、お腹の中で赤ちゃんが健やかに成長することを願いつつ、出産まで不安な毎日を送ってきたこと、そして出産に際しては命がけであったことなど、保健師さんの話を聞く1年生の表情は真剣そのもの。きっと自分を産んでくれたお母さんに対して感謝の気持ちを抱いたのではないでしょうか。

 続いて、赤ちゃん人形を使っての抱き方練習に挑戦。首が座っていないことを想定して、まずは首の下に腕を入れ、それからもう一方の腕を股の間から入れておしりを支えながら抱き上げる「横抱っこ」を教わった1年生は、さっそく赤ちゃん人形を抱っこし始めました。飲み込みの早さとためらいのない行動力は、さすが1年生です。抱き上げた後は、ひじの内側で赤ちゃんの頭を支え、股の間に入れた手で背中を支える安定した抱っこができていました。追加で教わった「縦抱っこ」にも果敢に挑戦するなど、すっかり自信をつけたようです。

 そしていよいよ体験活動へ。2グループに分かれたうちの1班は、まず妊婦体験を行いました。妊婦用疑似体験ジャケットを着用し、身ごもるお母さんになったつりで、日常生活における様々な動きを試みます。床に座る☛仰向けに寝転ぶ☛寝返りをうつ☛椅子に座る☛靴(靴下)の脱ぎ履き☛階段の上り下り…。大きくて重いお腹のおかげで、普段は当たり前にできる動作も容易ではないことが実感できたことでしょう。しかもお腹の中には大切な赤ちゃんがいるので、危険な動きはご法度です。一つ一つの動きにたいへん苦労した…であろう1年生の皆さんは、きっと自分を身ごもっていた当時のお母さんの苦労がよく理解できたのでないでしょうか。

 妊婦体験の次は、お待ちかねの「赤ちゃんとのふれあいタイム」。この日は、校区内在住の2組の親子(母子)さんに来校いただきました。赤ちゃんはともに生後9ヶ月。活発で愛想の良い二人が、それぞれのお母さんとともに1年生を快く迎えてくれました。初めは遊び道具であやしたりして、初対面の自分たち中学生にも慣れてきたところで、1年生は順番に抱っこ体験をさせてもらいました。「たとえ泣かれたとしても大丈夫。いつものお母さんと違うことが理解できている証。これも成長の一つです」…保健師さんから学んだこの言葉が、1年生を勇気づけてくれたようです。人形を使った練習の時以上に、優しく丁寧に、そして思いやりをもって本物の赤ちゃんを抱っこする1年生の姿と笑顔が何とも印象的でした。とっても前向きでフレンドリーな1年生に、赤ちゃんも最後まで笑顔で元気いっぱい。1年生からいろいろと質問を受けたお母さん方も、その一つ一つに自身の体験を交えながら詳しく答えてくださいました。1年生にとっても、「自分の母親もきっと同じだったんだろうな…」と家族に思いを巡らしながら聞き取りができたことと思います。先に赤ちゃん抱っこ体験を終えて妊婦体験をしていた2班の生徒たちも、もう一度赤ちゃんとふれあいたい…との思いで会場に戻ってくるなど、最後まで大人気の赤ちゃん二人でした。

 この度、貴重な体験機会を提供いただいた保健師さん、そして生まれたばかりの大切なお子さんを連れて協力いただいたお母さん方には、心より感謝いたします。身ごもるお母さんの苦労、生まれたばかりの小さな命の尊さ、生まれてきた我が子に対する親の深い愛情を学んだ1年生。自分も、また身近な友達も、同じようにして生まれてきた「かけがえのない存在」であること、そして家族の深い愛情を注がれてここまで成長してきた「唯一無二の存在」であることを実感できたことでしょう。

 その学びの成果でしょうか。今日の授業でも友達同士接するときの1年生の様子を見ていると、温かさや思いやりといった柔らかな空気が教室内に感じられました。こうした体験・学びの積み重ねを通して、1年生(はもちろん全校生徒)が、今後ますます学校・家庭・地域において互いの存在を認め合い、尊重し合っていけるようになることを願っています。

 今回の体験学習の様子は、明日(10/14:水)、チャンネルO(ケーブルテレビ若狭小浜)にて放映されますので、ぜひご覧ください。